ステップアップ30期 第3回

2018-03-22

2018/03/20(火)
第三回目からはS.Iさんが参加で30期は4人となり、理想的な人数となりました。

今回のテーマは、墜落&確保練習

最初の30分はTちゃんが参加できていませんでしたが、他の3人にはそれぞれ登り切れるボルダーグレードを、一色全て登り切ってもらいました。(一人10〜12課題、全て完登)
難し過ぎず、易し過ぎずの課題を登り込んでもらう事で、余裕を感じたり、バランス調整、手順の見直しをしてもらいたいのが目的です。
自分の登りが不自然に感じた時がチャンスです。
何度も登り返し、足を変えたり、手順を変えたり、納得いくまで登り返してみましょう。

Tちゃん合流後は、ロープエリアで墜落練習

墜落は、リラックスして落ちる場所を見つめ柔らかく着地?着壁?する事が大切です。
猫のように体を丸めたり、足首、膝、股関節、腰、その他をクッションのように使い衝撃を吸収しましょう。
リラックスと言っても脱力し過ぎて人形のように落ちるのはお勧めできません。
体幹を使って支えるべきところに力で態勢を維持しながら、四肢を使ってサスペンション(バネ)のように衝撃を吸収するイメージを思い描いて下さい。

確保は、難しいものですね。
改めて、皆さんの確保を拝見しましたが、全員改善点がありますね。
ロープのたるみは、ゆるめ過ぎず、締め過ぎず
常にクライマーの気持ちになって、想像して、体と頭を駆使して、最も衝撃の少ない墜落停止を心掛けましょう。
流すビレイはとても難しいです。
ほんの少しの力加減が必要なのですが、みなさん加減が大きいようです。
車のアクセル、ブレーキペダルを踏む事や、包丁で刺身や豆腐を切る等を、イメージしてほしいのですが、
いずれも必要な力は、ほんの少しだけ。
強く力を入れると、急発進、急ブレーキ、魚や豆腐は潰れてしまいます。

ビレイもリラックスして力まず、急ブレーキは禁物です。

注意事項!
テンションとフォールの違いを認識して下さい。
テンション時に引き手を引っ張るイメージが強すぎて、フォール時も同様に引っ張る初心者の方が多くいます。リードのフォールで下に引くロープ(引き手)を、引っ張ってはいけません。
ロープを緩ませすぎず持っておくだけです。

墜落者もリードでヌンチャクより体が上にあるにも関わらずフォールする時に、「テンション!」と叫んでいる人が沢山おられますが、完全に勘違いです。
テンションは、ロープを張って下さいという意味ですが、墜落時にテンションすると壁に激突です。
(テンションは自分のロ-プの結び目が最終プロテクション(カラビナ・ヌンチャク・終了点等)より下にある時にビレイヤーに伝えるコールです。)

本来墜落者は、「落ちます!」「フォールします」「止めて下さい」が正しいコールの例です。
クライマーは墜落時に柔らかく止めて欲しいのです。
自らロープを引っ張ってくれ!と、コールするのは大間違いですよね。

あと、とても大事なのは、決して同じ墜落は起こりません。

似ている墜落があったとしても、必ず違いがあります。
いつも同じ確保や、墜落姿勢では怪我をする可能性があります。
常に、今落ちたらどこにどう落ちるか、どうすると一番衝撃が少ないか?
臨機応変に立ち位置を変えたり、態勢を変えたりテクニックを変化させましょう。

一番怖い事は、言葉は悪いですが、”馬鹿の一つ覚え”です。

墜落&確保を安全に行うには、慣れる事と、向上心が欠かせません。

常にベストを目指しましょう!
(私も毎回ベストな墜落&確保を考え続けています。)

墜落と確保を安全に行う事が出来れば、必要以上の恐怖心は少なくなり、あなたのクライミング本来の登りに集中する事が出来ます。
きっと上達への大事な一歩となる事でしょう。

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