climbing
スペインツアー Rodellar 2016帰国
23日間のツアーが終了。
昨夜帰国しました。
最終日は、毎日オンサイト目標はかろうじて低めのグレードが残っていたので達成!
グレードは低めだが、内容は辛かったのでOSできてほっとした(笑
目標課題は、良いコンディションで出した3便目で最高到達点を超える事ができた。
しかし、あと4手。痺れて体が動かない。強引に動いてフォール。
力不足。
最終5便目は夕暮れ。
もう、よく見えないけれど、必死のパッチで送り出す手は、持つべきホールドにも届かず、手前の悪い突起にしがみつき、それでも離さずにジリジリ手を進める。泥臭く汗臭いトライは、最高到達点にはほど遠かったが、できるムーブもできなくなるほどの回収便。30代の頃を思い出すほど出し切った。
撤収は真っ暗でヘッドランプを出して暗い岩場を後に。
昔はいつも終了時刻は日没サスペンデッドだったのに、年のせいか明るいうちから切り上げる事がほとんどになってしまった。
登れなかったら、暗くなるまでもう1便!
これ、やっぱりええなあ!
(滅多にする気になれんけど。)
二年半前に、「故障を気にしてチマチマ登るのはやめて、体が壊れるまで登ろう!」
と、登りたい課題をとことん登ったら、ほんとに壊れて、半年間登れなくなった。
その後はおっかなびっくりのクライミングが続いているが、今年のテーマはセルフケア。
1月以来の強度の高いクライミングを、壊れないように、壊れないように、あの手、この手を尽くしながら、様子をみつつ行った。
最終日は疲れも溜まっていたので、そろそろヤバイかな?と思いつつ、ヒートアップしてしまうと体の事も忘れ出し切った。
が、故障カ所や痛みが増大する気配は無い。
大満足。
(登れていれば更に満足。)
今回は写真も殆ど撮らず、人の登りも見ず、そんなに飲まず、
ただ登り、ただ寝た。
なんだか他の事に興味が湧かなかった。
ただただ、登りが最高に楽しかった!!!
さあ、秋からのクライミングも楽しみだあ!
スペインツアー Rodellar 2016②
あっという間に3週間が経とうとしている。
今年のRodellarは昨年より夏が長いのかもしれない。
去年の同じ時期、紅葉が進んでキャンプ場は黄色一色に染まっていたが、今年はまだ緑が多い。
その分、快晴も多いのだが気温的にクライミングに適しているのかどうかは定かではない。
ただ、僕にとっては裸で登れる気候が大好きなので最適な状態ではある。
今年の目標は毎日オンサイト(初見で登り切る)すること。
Rodellarは、ほんとにルートが沢山あるので成せる事なのだが、グレードは高くても低くても良いので毎日新しい課題を登ることを目標にした。
去年の40本とまではいかないが、なんとか10日間毎回オンサイトして新たに25本近いルートを登ることができた。
ただし、難度の高い目標課題は最終日まで持ち越しとなった。
ところで、隣のバンガローに住んでいるヨネちゃん。
今年は例年以上の筋肉増強&脂肪撃退を果たし、こんな肉体に変化した。
北斗の拳に出てくる肉体は、実際に有り得ることを知った。
スゴイ!
ところで、ところで、僕ら夫婦の超お気に入りエリアは、Aquest any si
(カタルニャ語で、今年の場合は・・・という意味らしい。)
なんだか、教会の聖堂のような形状で、尚且つ暑すぎず、寒すぎず心地よい。
去年からたまたま夫婦揃って気になる課題をやり続けてきた。
色んな課題を触りつつ、結局ここに行きつく。
あ、好きなんやなあ・・・と、つくづく思った。
明日は、最後のクライミング日。
精一杯登ろう。
スペインツアー Rodellar 2016①
秋のスペインツアー
一年前に訪れ心底気に入ったRodellar(ロデヤール)。
アラゴン州ウエスカ県にある小さな村。
標高750m前後、ラ・シエラ・イ・カニョネス・デ・グアラ自然公園(Parque Natural de la Sierra y Cañones de Guara)内の渓谷沿いに広がるクライマーズ天国。
昨年はアクシデントに見舞われたが、今回は初日に無事にCamping El Puenteに到着。
翌日からマニアックなエリア探索。
低いグレードでも登れないものは登れない(笑
昨年は40本のルートを登ったが、今回も知らないルートをメインに毎日オンサイトが目標。
今年の夏は異常に暑かったようで、一週目は残暑が厳しく日中は日陰を探したが、朝晩の冷え込みはさすがスペイン。
日本の熱帯夜が嘘のように快適!
クライミング3日目には、7c+(5.13a)、7b(5.12b)を触ってからの去年の課題8a(5.13b)をトライ。
去年苦労していたムーブが一発でできて上機嫌。(この日が一番元気だった(笑 )
滞在5日目から季節も完全に秋に変わったようで登りやすくなってきた。
が、しかし、日陰は寒いとボヤきながら日なたは暑いので、結局上裸で久々に7a+(5.12a)をマスターオンサイトした日から・・・
疲労感が高まり、風邪っぽいので丸一日寝倒したりもしてみた。
今回はレスト日はレストらしく過ごして遠出をしないことにした。
日々の食材の買い出しもキャンプ場内で済ませ、一時間離れた街Huescaへは運転が疲れるので、一度だけにとどめている。
ツアー恒例のチョコクッキーを控え、前回のツアーで大いに飲んだワインも控えてみている。
ビールも含めて酒量が格段に減っている。
それでも、美味しいものは一杯あるので登った日は大いに食べる。
それにしてもRodellar、ほんとに気持ちが良い。
ヨーロッパの各地からクライマーが訪れ、今週は日本のクライマーも最大17人ほど各宿にちらばりながら滞在していた。
10年以上前は、7、8月の夏の岩場として日本から訪れていた人も多かったようだが、近年の暑さのせいか9月後半がBestになりつつあるのかもしれない。
明日からは最終週。
まだまだやりたいルートは尽きないけれど、できる事、やりたい事をコツコツしていくしかない。
ツアーに出るたび思う、時が一瞬のように過ぎ去る。
さあ、今日も色んなムーブを想像して寝よう。
鳳来・鬼岩 事故による教訓
日本フリークライミング協会(JFA)や山渓CLIMBING-netでも報じられていますが、
2016年5月2日(月)、5日(木)に相次いで愛知県新城市鳳来、鬼岩にて二件の墜落に伴う頭部への怪我、
それぞれヘリコプター搬送という事故が起こりました。
私はその時期に10日間の鳳来ツアーに行っており、2日(月)の墜落をまのあたりにし、事後対応を行いました。
5日(木)はレストの為、事故後下山したクライマーから事故の話を聞き驚きました。。
二件の事故は誰にでも起こりうる可能性を感じますが、ヘルメットをしていることで怪我の程度は軽くなっていたことと想像できます。(手繰り落ちや、足の引っ掛け等は各々細心の注意を払い意識を高め、技術を高める事で防ぐしかないでしょう。もちろん、自分の状態、岩の状態の判断能力も大切ですね。)
ヘリ搬送時にやるせなかった事。
岩場中のクライマーが救助に当たり、担架にて安全な河原に移動できましたが、
119番通報ヘリコプター要請により30分程で鬼岩上空までヘリが飛来したものの、我々の地点を認識できなかったようで2度通過して遠のいてしまいました。
通過後30分ほど後に飛来して、何度も周囲を探索してやっと我々の場所を特定していただけました。
トータルで1時間ほどかかったようです。
3日後の搬送は、同じ場所であるものの、ヘリ等の救急隊の担当者が変わっていたようで、同じように場所の特定に時間が掛かり、挙句燃料切れの為給油に引き返したそうです。トータル3時間ほど経過したと伺いました。
結果的には2件の事故者共一刻を争う負傷ではなく、頭部の怪我の回復も一カ月経過しお二人とも良好なようで安心しました。一人の方は先日鬼岩まで快気祝いに元気なお姿を見せに来られていました。
しかし、一件目の事故直後は命の危険を感じていた僕らにとって、通過を繰り返すヘリが悲しくて、やるせない思いで一杯でした。(本当に1分でも1秒でも早く治療が必要だと思い願っていました。)
この出来事を踏まえて、鬼岩からハイカラ岩に向かう広場にあるハイキング看板表裏に、
座標を明示しました。(ホウヒハング側)
救急担架取り扱い説明書にも記入してあります。
北緯 35.0350
東経 137.6637
(共に小数点以下は10進法です。60進法ではありませんのでご注意ください)
これは鬼岩南東側基部の座標です。ヘリ搬送ピックアップポイントが傍の河原で行われる事が多いのでN氏にGPSにて測定していただきました。
今後、ヘリ要請する場合は北緯、東経座標を伝えて頂ければ幸いです。
連続ヘリ要請を受けて地元新城警察署が鬼岩周辺に2カ所、看板を設置してくださいました。
以下赤文字は看板に書かれている全文です。
鬼岩で2件の滑落事故発生!!
クライマーの方へお願い
一歩間違えれば命の危険も!!
ヘルメットの着用等
安全対策を徹底して下さい
愛知県新城警察署
看板には警告ではなく、
クライマーの方へのお願い・・・
と書かれています。
すごく暖かいメッセージだと思いました。
これは、事故を起こしたから岩場を閉鎖するというメッセージではなく、自分の命は自分で守ろうというメッセージだと感じています。(事故後地元駐在所の方が、怪我に懲りて鳳来に来ないなんて思わずに、元気になったら又来て下さい!という言葉もいただいたそうです。)
但し、私個人としては、今回の事故が、警告だと感じています。
事故後はヘリコプターだけでなく、麓から担架や応急セットを持った救急隊員が走って現場に向かい、乳岩駐車場には消防車、救急車、パトカー、対策本部ばりにテーブルを設置し地元の役員さん達も駆けつけ事故の無事を願い対応してくださっていました。数年前のハイカーの事故の時に遭遇した時も数十人態勢でした。
一たび山での事故が起きると、たくさんの人々が駆けつけてくれます。
鬼岩はアプローチに1時間を要し、救助の困難なエリアだという事を再認識しました。
看板には、
ヘルメット着用等の安全対策を徹底して下さい・・・
と、書かれていましたが、ヘルメットを被る事だけではいけないと指摘してくれたクライマーもいます。
一般の感覚では、なぜ危険行為であるクライミングでヘルメットを被らないのだろう?と思われる方も多いかもしれません。
私も登りにくい、カッコ悪いという思いで17年間フリークライミングではヘルメットを常用していませんでしたが、鬼岩という立地条件、観客席という危険性等の色んな要素から、人に迷惑を掛けないためにヘルメットを被ろうと思いました。
(私達は夫婦で鬼岩、特にメインウォールでの危険を再認識し、ヘルメットを着用するようになりました。その他にもヘルメットを着用しだした常連の方も2名おられます。)
ただ、ヘルメットを被るべきだと人に強制できない思いもあります。
フリークライミングはあらゆる物からの解放であり、危険に臨む時も、自己の体力、技術、精神力を鍛え上げる事で、無事に登攀を行う。その課題の危険性を超えた時に本当の解放を勝ちとる事ができると思うからです。
安全第一ならば、フリーソロは論外、クライミング自体成立しなくなってしまいそうです。
私はヘルメット着用の判断は個人に委ねられるべきだと思っています。
そして、大事なことはクライミングは常に危険行為であるという緊張感だと思っています。
基本的な安全技術、確認、声かけ、墜落態勢、確保技術
これらは常に意識して向上心を持って取り組まないと、危険はすぐに表面化してしまいます。
経験の少ない方へのアドバイスも優しく丁寧に相手の事を思って行わないと、すぐにケンカになってしまうのが日本の岩場でよく見られる光景です。逆切れされるからといって見てみぬフリのなんと多い事か!
(言葉選びの難しさを感じさせられますが、相手の為に丁寧にアドバイスしたいものです。そうする事で相手も理解してもらいやすく、いずれ岩場や自分の為になるとも思います。)
加えて、メインウォール観覧席での落石も頻発しているので観覧席にも座らないように意識を変えました。
万が一墜落者がグランドフォールした場合、観覧者に激突する恐れもあります。
仲間を応援している間や、オブザベーションに夢中になっている間に、他の課題に登攀中のクライマーが自分の真上に居ても気づいていない方が多数おられます。
先日はドントストップザカーニバル9pin目でのフォールでクライマーが壁に足をついた際、観覧席に落石、事なきを得ましたが直前まで観覧者が居た場所でした。
万が一当たると、簡単に死にます。
何より危険なのはメインウォールのビレイゾーンと通路が同じ場所である為、ビレイヤーとの会話が非常に多い事です。
ビレイヤーに話しかける無頓着な状態。(私も度々会話してしまいます。)
ビレイヤーが集中してクライマーのコールを聞こうとしても、聞き取れないほどの周囲でのおしゃべり。
意識あるクライマーも、過密時(特に朝のアップ時)は意識が飛んでしまう程の異常空間。
私は混雑時にメインウォールに入るのを辞めました。
私は鬼岩が大好きですが、集団心理により緊張感の無くなってしまう鬼岩を恐ろしく感じます。
是非、今一度クライミングの持つ危険性、スリル、そして緊張感、高揚感、素晴らしさを感じていただければ、より良い安全対策を行う事ができるのではないでしょうか。
みんなが意識を高く持てば、看板も必要の無い日が来ると思っています。
鳳来 2016春
2016春の鳳来は自分にとってぎっくり腰からの復活、基礎体力を取り戻すためのトレーニングの場となりました。
それだけでなく、複数の事故から色々と考えを巡らせる機会を与えてもらいました。
4月
9(土)〜10(日)鬼岩 留年5.11d登れず(泣
15(金)〜16(土)鬼岩 留年5.11d登れた!
23(土)〜24(日)鬼岩 大顔ライン5.11d登れず。
28(木)ツアー出発直前にプチギックリ腰再発(泣
29(金)〜5/8(日)10日間ツアー
30(土)鬼岩 桃太郎5.10a敗退
5月
2(月)鬼岩 Mさん卒業にてグランドフォール 事故ヘリ搬送手伝い
3(火)鬼岩 大顔ライン レッドポイント
5(木)レスト Cちゃん禁セプにて頭部への怪我 ヘリ搬送の報を聞く
6(金)鬼岩 桃太郎1本のみ登れた
8(日)鬼岩 卒業登れず
13(金)鬼岩 よい子5.11cレッドポイント、DSC5.13b入口まで登る気になった!
14(土)ガンコ岩 アウトドアスクール
15(日)鬼岩 アウトドアスクール
21(土)〜22(日)鬼岩 ホウヒハング5.10b/cオンサイト、なめくじ5.12a登れず
28(土)〜29(日)鬼岩 なめくじレッドポイント
6月
4(土)鬼岩 卒業5.12bリピート成功、DSCへのムーブ力確認
5(日)は雨の為早朝に撤収。
これにて春らしい鳳来は終わりを告げ、梅雨真っ只中突入。
意外と梅雨は気温が上がり切らない日もあるのでまだまだシーズン継続中。
そして夏の鳳来へ向かいだす。
日和佐 2015-16③
2016/03/12(土)〜13(日)
5週間ぶりの徳島県日和佐。
前日に自宅前で車を移動発進した直後に警官に呼び止められて駐禁を取り締まられて憤慨。
夜中も腹が立ってよく眠れなかった(笑
寝不足気味なのでのんびり出発。昼前に岩場に到着。
地元クライマーのS&Tカップル+Mさんの3人と我々の5人だけ。
快晴なのに風が冷たく日なたに居ても寒い一日。
岩は時間の経過と共に冷えてゆく・・・
目標のサウダージ5.12cは、来るたびにムーブを思い出す作業からやり直して、できる頃には疲労困ぱいを繰り返して早二年。
また、今回も・・・
前回クライミング後に最適ムーブを小耳にはさんだので新しいムーブをチャレンジすると幾分登りやすくなった。
しかし、1ヶ月の間にリードの岩をまったく登っていなかった代償は大きく、核心でのピンチ持ちで左前腕の筋の付け根がさよならしてしまった。
力が落ちているのに気づかず頭だけが登ろうとしていた。
強い体で出来ていた動きを無理矢理すると、弱ってしまった体の部品が耐えきれず悲鳴を上げる。
まるで強度を超えた負荷がかかってボルトが曲がったり、ビスが飛んでいくような現象と似ている。
結論
冷えた岩において弱った体でフルパワーを出すと故障に繋がりやすい。
クライミング後は白い灯台の温泉(冷泉らしいが)でゆっくりあたため、マッサージ&ストレッチで翌日に備える。
今回は売り切れか漁が不発だったのか、日和佐のイカにありつけず。
そして道駅は工事中で仕方なくキャンプ場で車中泊を余儀なくされたのだが・・・道駅より快適な事が判明!
災い転じて福と成す。
二日目は一日曇り予報のはずが朝から青空も見え、風も無く好条件。
前日より2時間も前に岩場に着いたら、9時過ぎでもドーム内に日差しが届き、甌穴群の取り付きあたりまでポカポカ。
早起きは三文の徳。
奥さんのマスタートライをよそ目に僕は腕の疲労痛が癒える事を願い、ゆっくりスタート。
潮騒エクスタシー5.10bはかなり右上しリードでの回収はロープも痛めるので、登ってはヌンチャクを回収する作戦をとった。
ヌンチャクを3本掛けて、1本目までクライムダウンして回収。
常に2本以上ヌンチャクにロープが掛かっている状態。
全部でボルトが8本+終了点があるので・・・ルートを3.5本分登り、2.5本分クライムダウン。
完全に、リードしてその後トップロープ回収したほうが早かった(笑
急がば回れ。
でも、
2本登るだけで済んだが、登りと下りで6本分岩にしがみついていたので超持久力トレーニングになった。
暖かい岩で易しい課題を行ったり来たりすると、疲労痛を伴っていた腕が低負荷のマッサージを受けているようで、とても気持ち良くほぐす事ができた。
瓢箪から駒。
この日はホントにポカポカ。
これぞ日和佐!リゾートクライミングって感じでした。
寒い時には来るもんか!!!(何回も思ってるのに・・・)
昼には奥様はきっちりRPを決めヌンチャクも回収。
自分でヌンチャクを掛け、RPして、回収できる事は成長の証ですね。
僕は、残念ながらサウダージの核心に耐えれるほど痛みは癒えなかった為、簡単なムーブ確認をして撤収。
14時に岩場を出たので、気持ち良い帰路につく事ができました。
今度こそは暖かい日和佐を満喫したいものです(笑
ROCK ON Climbing Gym
2016/02/13(土)
この日は、大阪府八尾市にあるROCK ONに初めて登りに行った。
スペインツアーレポでも登場した、原田さん(はらっさん)&まるたにさんのクライミングジム。
兵庫県で生まれ育った僕には、大阪の八尾って距離感がわからないまま遠い所というイメージが染みついていた。
昨年初めて見学に訪れた時は車で高速道路を使って行ったので時間の感覚がわからないまま。
しかし、Google mapの乗換え検索すると、電車で50分少々・・・ん?
GRなんば店に20分足すだけでけで行ける距離だったのかあ!!!
っと驚くほどの近さだった。
そして・・・登ってみると・・・Bouldering Gymではなく、Climbing Gymという名称であることを初めて認識した。
そしてそして、このジムで登った事が僕のストレスを解消させてくれる事となったのである。
話しは脱線するが、
昨今のボルダージム乱立ブームより遥か前(10年以上前)、まだ大阪にクライミングジムが4軒(だったと思う)しか無かった頃に何やら八尾にジムができたらしいと聞いたものの、八尾は遠いから自分の働いている店のお客さんとは競合しないだろう・・・なんて考えながら、ロープの登れないジムに興味が無かったのも相まって訪れる事が無いまま10年以上経過していた。
(昔は、フリークライミングって、べつにボルダーとかロープとか分け隔てなく登っていたので、クライミングジムと言えばロープ用の壁とボルダー壁が有るのが当たり前だと思っていた。)
僕がクライミングジムで働くのを辞めて10年。
その間にクライミング界というか、色んな事がガラッと様変わりしている。
今や、小さな我が町西宮にも商業ボルダリングジムが3件+プライベート的ジム1件の超過密時代。
ベテランが始めたジム、中堅が始めたジム、企業が始めたジム、ビギナーが始めたジム。
多種多様な時代である。
しかし、クライミング経験の少ないセッターの課題の多くは基本的にボルダーライクなものが目立つ。
(ボルダージムとしては当然といえば当然だが、リードの課題までもが・・・)
グレードに関わらずバランスのとりにくいムーブが多く、高グレードに至っては巨デカスローパーやゲキ悪ホールドに頼ったグレーディング。
簡単に言うと、ドッタンバッタン系。若い人には燃えるよね!
しかも、勝負が早い!(しかし安易でもあるし、怪我や故障のリスクが大きい)
ジワっとねじり込むとか、テクいね!と、思える課題は少数派。
ましてや、持久系なんて皆無・・・
耐えて、耐えて登る感じでは無く、持てるか持てないか?って課題が多い。
僕にとってのムーブの醍醐味は、切り返し。
ギリギリのバランスからのクロスムーブで逆のバランスに移る瞬間が、絶妙なポジショニングや力の見せ所。
これを感じさせてくれるリードの課題は非常に少ない。
クライミングをしていて、ボルダーもリードも両方好きだが、それぞれに課題の長所やトレーニング的にも色んなアプローチがあると思う。極端に言うと、ロープ壁で瞬発系や激カチ練習もできれば、ボルダー壁で持久力も鍛えられる。
なのに・・・
昨今、課題が少なかったり、ホールドが少なかったり、でかいボテや見た目重視のスローパーのなんと多い事か!
もちろん素敵な課題のジムもたくさん有るのだけれど、我が家から通いにくいところが多いのが残念。
もう、課題の質は問わないので、良い悪いまんべんなくホールドをビッシリ付けて欲しい・・・トレーニングさせてくれ!っていうのが率直な思い。
話しをROCK ONに戻そう。
壁に書かれたグレードはデシマルグレード!!
なんと、長物いっぱい。ガバいっぱい!
もちろんスタンスも良い物からちっこいものまでより取り見取り!
課題も、ああ、リードもボルダーも、プラスチックも岩も登り込んでる人が造ってくれてるんやなあ・・・!
(って、昔は当たり前やったはずの事なのだけれど)
が、昨今の無造作にできているジムでは、体を壊しそうな課題のオンパレード。
強くても弱くても、上手くても下手でもいいから、
「ボルでもリードでも岩を登りまくってから課題作ってくれ〜!!!」
っていうのが、最近の若いセッターへの僕の願い。(僕自身、経験浅かったし、課題作りはヘタクソだったから岩を登り続ける事が唯一の支えだった。)
こんな願いはROCK ONに必要ないほど、めっちゃ良い!
熟練クライマーがオーナーのクライミングジムは最高です。
登った後はROCK ONのお客さんでもあるノッティ先生の整体。
プロの柔道整復師、鍼灸師であり、クライマーのノッティ先生。
現役クライマー医師であるM先生はクライマー界では超有名であるが、現役クライマーが整体を施術してくれる経験が僕には無かった。
今まで、鍼灸、スポーツトレーナー、なんだか奇妙な整体、スポーツリハビリ等々経験してきたが、クライマーの先生は皆無。
クライマーだからこその悩みや、痛み、克服の為のセルフケア。
話しが通じるって素晴らしい。
ほんまに嬉しい限りです。
ROCK ON、近所にあれば言う事無し(笑
否、大阪にある事を喜ぼう。
また、行こう!
日和佐
2016/02/06(土)〜07(日)
今年初の国内リード。
二日間雲のないピーカン天気予報を頼りに向かったが・・・
土曜は一日曇り、日曜は朝雪が舞う。予報は外れた・・・
土曜曇り&風
日曜快晴&強風
二日とも風が冷たかったが、日曜は一応ピーカンで日なたに居ると同じ場所とは思えないほど快適でした。
寒さに弱い僕には修行の二日。
しかし、一日二便ずつでは目標課題Saudadeの完成には程遠い。
二年前にムーブを完成させていたのでRPできると思っていたが、一年振りに触ると頭も体も全てリセットされていた(笑
そんな冷たい岩にもめげず、Saudade5.12b/cをTさん、Fさんは見事にRP!
続けて二人の完登を見届ける事ができた。
しかもFさんは1便目でget!
若者は見ていて頼もしい!!!
Tさんがレッドポイント直後、終了点で海を眺めていたのだで、その瞬間に海を撮った。
この青さは眩いほど美しく見えたでしょう。
今度は暖かい風の無い日を狙おう。
北山&PUMP 3
つ、疲れた・・・
今日も自転車か車で行くか迷った。
しかし、トレーニング!
汗を掻いてなんぼ!激坂だろうがなんだろうが、漕いでいれば必ず着く!
帰国後57.5kgだった体重が、その後3週間北山チャリ通いのおかげで56.1kgになっている。
さすがに、フーディニの内側は塩を噴いていた(笑
でも、日差しが速攻乾かしてくれる。
久々にコックロックで3往復トレーニング。
あきらかに弱い。思わず唸りながら必死のパッチ。
早く5往復できる力を取り戻したい。
数年振りにエレファントノーズも触った。
今週のリピート目標は、あとほんの少しが決まらない。やっぱり力が足りないのか?
しかし、毎回到達ムーブが向上しているので、そろそろ完成しそう。
でも、連日のボルダーで体がミシミシと音を立て始めたので今日は7トライで終了。
用心用心。
帰宅後、風呂も入らずPumpへ直行!
昨年瑞牆のトポを完成されたPump社長に久々に会った。
相変わらずお元気そうで、去年は国内での5.12オンサイト100本を達成されたそうな。
今は、国内外問わず5.12完登1000本を目指し、只今700本を超えているのだとか・・・
全部岩の話ですよ!!!!!
凄すぎる・・・密やかなレジェンドだ。
今日からPump大阪店は新店長が勤務。
在勤?2年半の4代目エアー店長から、心機一転5代目店長は関東から大阪へ引っ越してきて常駐。
(これが当たり前)
やっと、クライミング経験豊富なSTAFFが大阪店に復活した感じがした。
これからが益々楽しみなPump大阪店なのであります。
しかし、今日のボル&リードは疲労感たっぷりだ。
疲労回復したら強くなっていますように(zzz・・・
またもや生岩ボル&プラスチックリード
今朝5時半、2日前に登れなかった岩ボルのリピート課題を登れるイメージが湧き、二度寝しようとしても眠れなかった。
前回風邪気味の為、ノロノロとしか漕げなかった自転車が意気揚揚と漕げ勢い余って激坂も登ってしまい、北山公園に着いた頃には足がガクガクだった。
しまった!
アップエリアで一服していても一向に体が軽くならない・・・
とりあえずラジオ体操をして、ノーハンドスラブから。
日差しが途絶え曇り空の下でしたが、一昨日の水溜りの氷もなくなり一時16℃の小春日和。
さくさくさくっと、9課題でアップ。
いける!
今朝のイメージ通り、目標のリピート課題を再登!
うーん、結果左足もツブ(結晶)、右足も(結晶)
5.6年前はこんなにシビアにスタンスを探らなくても登れていたが・・・
手は足の30cm上。(せまっ!)
そこからの右手が1m2,30cm上なんだから・・・
この一手目が止まればこっちのもの。
これで3級
将棋ノーマル1級をオンサイトするよりオンサイトしづらいだろうなあ・・・
因みに、木下フェイス正面です。
そして、将棋へ。
とりあえず触って帰るつもりが、4人ほどのボルダラーさんと合流。
5年振りの北山公園セッション。
楽しくて予定時間をオーバーしてトライしてしまった(笑
あいかわらず将棋ノーマル1級はしっくりこず、あと一歩で無理をせず次回のお楽しみに。
ところが、2週間前スタートできなかったアゲハ三段のスタートができた。
ホットした。
次回は将棋を落としてシーズンスタートをきりたい。
ダッシュで帰宅後熱い風呂に入り、ダッシュでPUMP OSAKA店へ。
しかし、二日前とは違いヘロヘロ。
でも、目標の5.12aをgetして上機嫌で帰宅。
やはり、このセットメニュー最高のトレーニングかも?
北山公園とPUMP OSAKA
先週、ノド風邪に捕まった。
寝まくったおかげで一日で治った。
しかし、天気の良い日に岩で登れなかったのが悔しい。
週末は強い寒波で最低気温は-4℃の日もあったので人工壁でトレーニング。
天気は快晴だが昨日の明け方も氷点下・・・寝室も冷え冷えで、またノドや鼻水が怪しい。
でも、登りたい。
少しおもだるい体にムチ打って自転車でノロノロと北山公園へ。
寒波は治まったものの日陰の水溜りは氷のまま。
アップエリアも日差しが雲に遮られ寒い。
鼻水はひどく体もだるく、登る気が湧かない。
体調を崩したくないので帰るか?
防寒ウエアを着こんだまま1時間のアプローチ疲れを癒すため一服。
山や岩、街並みを眺めながら、
強くなりたい。
久々に強く思った。
強い体に鍛え直すには、強い心が必要。
強い心・・・
登る準備をし始めると雲が切れ暖かい日差しが届きだす。
集中して基本課題から登る。
ノーハンドスラブ
前回より足裏感覚が増し、バランスが良い。
前回一撃のパワー課題は登れず・・・
やはり体は重だるい。
目標のリピート課題へ移動
故障しない為、前回同様10トライ限定
前回、やはりパワー不足?と思っていたが、
5トライ目にスタンスを思い切って上げてみた。
届く
なるほど、パワーではなくポジション。
登れそうな感触を得ながら、10トライして不登。
勢いに乗って3トライ追加したが不登。
危ない危ない、これで調子乗って続けると故障に繋がる。
次回の楽しみにと我慢。
帰宅後熱い風呂とストレッチ。
夕方、PUMP OSAKA店へ。
BIG WAVE壁がリニューアルされていた。
ホールドも増え見るからに楽しそう。
12月の砦正面&前衛壁のリニューアルから課題が充実し始めている。
易し目の課題を5本登ったが、おもしろい。
グレードからすると以前より難しいが、おもしろい。
ハードになっていはいるが、トレーニング的にも効果が期待できる。
観ているだけで5.13台も早くトライしたくなった。
今後のPUMP通いが楽しみになってきた。
最後はノーマルヒル壁で2往復半の持久力トレーニング。
100手越えの55mのクライミングは痺れる。
登り終えた直後のストレッチとマッサージ、帰宅後の熱い風呂と熟睡のおかげで鼻水もノド痛も消えていた。
岩でボルダリング&人工壁でリード
極小スタンスやスメアリング、ゲキ悪ホールド
からの、
ガバガバドッカブリに持久力
最高のトレーニング日となった。
重だるい体を振り絞り心を叱咤した事で強い体に向かい始める事ができたかもしれない。
スペインツアー2015〜16 ⑤
あっという間の23日間。
今回のツアーは秋からの肘痛に伴う登り込み不足。
わかっていたけれど惨敗。
3月のツアーであと一歩の課題を狙ったが、登れていた前半部分の7b+(5.12)cセクションが最終日までできなかった。
あきらかに筋力不足、集中力不足、体重増加などなど・・・
でも、最終日の朝やっとイメージが整い、意気揚々と岩場へ!
イメージ通り苦手セクションをクリアして3月に迫る状態まで取り戻す事が出来た。
しかし、この1本で体は悲鳴をあげ、ここでタイムアウト!
この岩場は準備だけで3週間を必要とするんだなあ・・・(泣
Y夫妻が毎年3ヶ月掛ける意味を体で知りました!(笑
9月のRodellarツアーでは40本の完登を経験できたが、今回のSanta Linyaは5本。
状況、内容の違いはあるけれど振り返ると凄まじいほどに登れていない(笑
登る事の経験値は日数ほどには積み上げることは出来なかったが、パワフルな課題への取り組み方は理解できたように思う。
ま、完登だけでなく色々楽しめたので良いツアーでした。
(とか書きながら狙った課題が登れないのは、実は悔しい・・・)
そして何より、最終日に嬉しい出来事がありました。
Meneo Canario 7b (5.12b)
メネオ カナリオ 通称メネカナ
昨年のツアーから、これ一本の課題に取り組んできたまゆみさんが最終便でレッドポイント!
ツアー前半で楽勝と思われたが、膝の故障やムーブ選択の罠にもがきながら、
いけるいけると言いつつ、12日目(最終日)3便目でもフォール。
・・・
終わったか・・・?
いや、時間はある。
痛いところが無いなら、疲れていても可能性に掛けるべきだ!
そんな皆からの激励に応え、夕闇迫る4便目。
疲れを感じながらヨレヨレと登る姿に、撃を飛ばし見守ると、
気合と共にベストムーブで核心をクリア!
どうしても取れなかった終了点を絶叫と共に必死に掴み取る。
終了点クリップも危ぶまれたが、大絶叫と共にクリップ。
泣けました。
凄いよく頑張ったぁ〜!!!
最後まで諦めなかった!!!
おめでとう!
最高の登りで幕を閉じたこのツアー、やっぱり大満足でした!
スペインツアー2015〜16 ④
そんな風と共に、Y夫妻&HっさんがCova Granにやって来た!
Covaで登った経験数は日本人一であろうY夫妻は、僕にとってCovaの生き字引(笑
世界中の常連クライマーとの再会を喜んでいる姿は微笑ましい。
Hっさんは作シーズンのツアーでは借家で共同生活を送ったが、違う岩場に行く事がほとんどで共有する時間が少なかった。
そんな彼が何気ない会話から始めた、ボディケア。
僕の肘の話から、奥さんの膝の話まで。
たくさんの知識と経験の成せる技に驚いた!
Hっさんは、
どこが悪くて何をすれば良いのかは誰にもわからないので、自分で自分の体を知るしかない。
というような話をしてくれた。
これは日々の積み重ねが大切なんだろうな。
(登りだって本人にしかわからない事が一杯あるよなあ・・・)
年を重ね経験を重ねると、体のどこかが悲鳴をあげる。
一番は自然治癒力だと僕は思っているが、放っておくとクライミング力は著しく低下する。
すると、一番大切なモチベーションが無くなる。
ケアをしつつ、力も維持。
そして良好な時期にPUSHする。
登る事も、ケアする事も自分次第。
痛い部分を放っておくのも改善させるのも自分次第。
やらなアカンと思いつつ放ったらかしてると何もわからないまま。
そんな自分の目の前に、コツコツやってはる人が居る!
トライして手出さないと登られへん。いろいろ工夫しながらトライしたらいつか登れる。
一緒や。
まだまだやるべき事は一杯ある!
つまり、可能性は一杯ある!
今更ながら目からウロコの一日でした。
スペインツアー2015〜16 ③
大晦日、元旦、二日、三日
4日連続岩を登っている。
コンディション(体、天候共)不良によりレスト的な日も入れて。
毎回Santalinya(サンタリーニャ)に行きFutbolinとCova-Gran。
今回は未だにTerradetsに行っていない。
三日は薄曇りで午後から強烈に寒くなり撤収。
昨日は珍しく一日中雨。
軽いジョギング&ウォーキング、ストレッチ、体幹トレーニング。
そして2週間振りの湯舟。
シャワーしかなかった部屋からバスタブ付きの部屋にプチ引っ越し。
嬉しくて朝、夕たっぷりお湯に浸かる事ができた。
冬のお風呂は癒しに欠かせませんなあ・・・
今日からラスト5日間、壊さないようにPush!
スペインツアー2015〜16 ②
去年とは違い天気に恵まれ登り放題だったせいか、クライミング4日目で腰の様子がおかしくなり自嘲気味の登りを余儀なくされる。
ほぼ同時に奥様の膝が壊れた。
3日間のレストを入れて、昨日再開。
二人とも慎重に登ればクライミングをつづけられそうなので一安心。
レストではアンドラ公国までドライブしたりバラゲールの街を散策したが、疲れ方がスッキリしないというか・・・なんだか変な疲れ方をした。
昨日クライミングをして思ったのは、
ああ、いい疲れ方ができた!
一杯体を使って疲れたほうがスッキリしますね!
今日は大事を取ってレストにしましたが、明日大晦日が今年の登り納め。
2015年、自分のクライミングを優先しツアーだらけの一年となりました。
少ないスクール開催でしたがBBFに参加していただいた皆様ありがとうございます。
良いお年を!
スペインツアー2015〜16 ①
この一年で4回目のスペイン、ちょっと狂ったようにスペインに夢中になっている。
初日はバルセロナからVilanova de la Salのアパートメントへの移動を無事に完了。
9月は初日から盗難に遭った事を思うと、ホッと一息。
Cal Riberoという名のこのアパートはとても綺麗で暖かくて超快適!
二日目は待望のclimbing!
まずはFutbolinで3本アップ。
アップを終え駐車場に降りていくと、ドローンを飛ばして遊んでいるカップルが・・・
うちの車の隣には見た事のある白い車・・・
ん、!?
ヘニング!
なんと、彼女?連れ!?
ドローンを飛ばして嬉しそうにしてたのは、ノルウェー人のヘニングだった(笑
あと数日で1,000km離れたアンダルシアの岩場に行くそうな。
Cova Granへ移動すると、いきなり奥村さん!
一家3人で今年もスペインツアーだそうです。
ゆう君は去年より身長伸びてるし、益々登るんだろうなあ。
日曜でクライマーは一杯なのに、前シーズンに出会った人が見当たらない。
何本か登っていると、60歳で8b+(5.14a)を登ったsuper爺ちゃんノバート発見!
相変わらず人なつっこい笑顔で握手してくれた。
会うのは3回目だけどきっと覚えて無いだろう。
移動の疲れがあるので、昨シーズン登れた課題でのんびりClimbing。
最初はゆっくりCova Granに体を慣らしていこう。
それにしても今年のSanta Linyaは暖かい!
去年はガスがひどくて寒すぎたよねって奥村家と談笑したけれど、
今年のスペインは異常に暖かいそうだ。
そして今日3日目。
曇り。
寒そうなので、Balaguerで買い物してからのんびりCova Granへ。
昼を過ぎても曇りだったけれど意外と寒くない岩場には、見覚えのある黒い犬!
シャナ!
って事は、エキ&マリ!
二人とも覚えてくれていて嬉しかった。
それにしても、出会う人みんな、
Manabu&Kaoriはいないのか?
って、不思議がってた。さすが米山家!
年明けに来るよ!
って伝えたら納得している様子だった。
今日は初めてノバートのビレイもしたり、ムーブの話もしたので覚えてくれたかな?
3時頃には雲も消え、とても暖かい。
今日、僕は疲れが出ていたのでMeneo CanarioとBoludoをじっくり登りトレーニングに徹底したが、
Mayuちゃんは、Meneo Canarioの核心をバッチリこなせるようになっていた。
昨シーズン最終日に迫る勢いを2日目でこなし、大満足のスタートとなった。
最近
秋の鳳来シーズンも寒さの為に終了し、先週、先々週末は、まったりクライミング。
徳島県、日和佐に2日居たのにグルメ三昧で登ったのは1日。
暖かったけれどモチベーションが・・・
岡山県、備中では、この秋公開された元祖奥之院という新しい岩場を訪れました。
二日間で5本しか触りませんでした(笑
5.8〜5.13aまであり、日が当たれば暖かい。
しかし、開拓されたてなので落石は非常に多いです。
ヘルメット必携です。
あと2,3年は浮石が落ちてくるかもしれません。
2015年のBBFスクールも今日で仕事納めとなります。(少し早すぎ?)
さあ、今からパンプで今年最後の講習をしてきます!
鳳来 2015/10/09-12
先週木曜日、突然鳳来に4日間行く機会を得た。
夕方出発。
金曜、晴れ時々曇り
今シーズン初の鳳来は3ヶ月振り。
岩はカラカラ。
いきなりベストシーズン。
何を登るべきか・・・
肘を痛め、6月でトライを断念したルートは保留決定。
2年前、力量不足を感じた課題にヌンチャクを掛けてみる。
土曜、雲
岩は乾いていても空気は湿気を含んでいた。
結局下部でトレーニングのみ。
日曜、雨、レスト
月曜、快晴
岩はパリパリのカラカラ
やっと一便だけ核心ムーブをチェック。
疲れているのか、痛いのか、気乗りしない登りがほとんどだったが、岩に触れた事が嬉しかった。
スペインの課題は豪快で強烈だが、鳳来の課題は繊細さが必要。
色んな岩を登ることが大事ですなあ。
Spain Rodellar ツアー
スペイン、Rodellar(ロデジャ、ロデヤールと言われるが現地では、ルォデヤルと聞こえた。)ツアー
9月3日に日本を発ち1ヶ月の滞在で10月4日に帰国しました。
標高800m前後のSiera de Guaraの山並みの入口の渓谷に広がるクライマー必見の岩天国。
バルセロナから車で3時間ほどの片田舎、周りには山と川と岩しかない。
40を超えるエリアにスポートのボルトルートが600本以上!
傾斜の無い易しい岩からドッカブリまで。
グレードは6a以下のⅣ級(5.6ぐらい?)から9b(5.15b)まで!!
よりどりみどり。
しかも上記のルートが徒歩30分以内の渓谷内にひしめきあっている。
今まで色んな岩場に赴いたが、こんなにスポートルートのグレードや本数がひしめきあったエリアは初めて!
一発で気に入りました。
ツアー初日にバルセロナでパンク盗難に遭い予定から3日遅れでロデヤル入りしたが、その後の3週間は天気にも恵まれクライミング三昧だった。
Rodellar村にはいくつかの宿泊施設とMasucunキャンプ場があるのだが、我々は1km手前のCamping El Puenteというキャンプ場のロッジに滞在した。(Puenteとは橋の意。キャンプ場のそばに古い石の橋がある。)
ここの女主人Finaはとても親切で、多くの日本人クライマーを迎え入れてきてくれたようである。我々もすっかりFinaにお世話になりました。
朝、夕は冷え込み暖房を必要としたが、日中の日なたは日差しが強く日陰を求めてエリアを移動。
最終的に11エリアで40本のルートを完登できたが、準備不足の今回のツアーでは高グレードを登ることはできなかった。
高グレードは来年以降のツアーの楽しみとしよう。
シーズンは、4月から11月のようだが、夏の岩場として5月から10月までが一般的なようだ。
ベストは9月かも?
”That’s climbing show”5.12c
一昨日、鳳来ハイカラ岩にある”クラショー”こと、”That’sクライミングショー”5.12cをRPしました。
聞くところによると”That’sクライミングショー”は、まだハイカラ岩にルートが無かった頃、関西オールドクライマーならご存知のMさん、(いや、Hちゃんのほうが一般的?)が、
「ここ、登れるんちゃうか!?はっ!」
(はっ!て言ったかどうかは眉唾だけれど)
ってラインを見出し、その後ハイグレードの宝庫になるハイカラ岩のきっかけを作ったそうな。
当時のレベルではあの傾斜は未知の壁だったであろうに、Mさんの先見の明には恐れ入るばかり。
その”クラショー”にゴールデンウイークに触りだし、核心で何度も何度も落ち続けた。
次こそは!次こそは?次こそは???
あれれれれ?
これはマズイと、先週クライミングジムで核心部分のパート練習を徹底的にこなした。
その際、久々にボルダリングをしてみたが、とてもとてもボルダー力が落ちていた。
いや、無かった(笑
瞬発力、いやいやクライミング力が落ちている。
傾斜のガバガバ持久力、体幹は強くなっているのだが・・・
土曜日。この日は、気力、体力、十分。
一便目マスターレッドポイントを狙ったが、さすがに残置ビナの多さと処理に手間どり、核心手前でヌン掛け便に変更。
なんだか昼になると早朝出発のせいか体が重だるい。
やばいやばいとお昼寝熟睡。
今日こそは登る!
自分に言い聞かせて、二便目!
3ピン目上の強度のあるムーブでキレを感じた。
みんながレストするニーバーは弱い僕には消耗に繋がるので、すっ飛ばして一気に核心へ。
手応え有り!
不安を感じていたリップ寄せ&ヒールフックも安定して快適なレッドポイント達成。
ホッとした。
多くの人は、あんた当然でしょ?今更何やってるのって空気感でしたが、実は僕には非常に嬉しい限りのレッドポイントでした。
限界グレードではないにしろ、できなかった課題ができる瞬間はやはり非常に嬉しい。
その他にも嬉しい理由がある。
クライミングを始めた頃、グレードで判断するのではなくルートそのものに目標を持つべきだと教わった。
見た目がカッコイイ、名前が素敵、なんでも良いから目標になるルートに出会えるとモチベーションが湧き上達が早いのだと。
岩を見ろと言われていたのかもしれない。
しかし、ビギナーの当時の僕にはできるルートなんて数が限られていたので、トポとにらめっこしていつも岩場の簡単な課題から登り、ただただガムシャラに登ってなんとか次の課題に進む。
頭の中は目の前の課題で精一杯だった。
登った後で好き嫌いを感じても、岩を見てどうこうなんていっこうにわからなかった。
そんな中、5.11が精一杯の15年位前、初めてハイカラを見学し、
”That’sクライミングショー”を見たときに、
かっこいい!!
いつか登りたい!って、初めて思った。
まったくもって途方もない先のグレードなので具体的なムーブでは想像できないにしろ、高嶺の花に恋をした。
その後、海外でのクライミングでグレードを上げだして気が付けば”クラショー”のレベルに到達していた。
生意気にもオンサイトしたいなんて思って、ハイカラに行くたび人の登りを見ないように気を付けていた。
なぜ、そんなに温存したかというと、僕はとても怖がりなのでオンサイトがとても苦手なのである。
未知のホールドに手を出すとき、力が入りまくって握りこみ過ぎるのだろう。
とにかくビビリ過ぎなのである。
そんな僕も、”卒業”5.12bを10年ほど温存して一撃できた貴重な体験があるので、ついつい”クラショー”も温存しすぎていた。
(人によって、いつ課題をトライするかのタイミングで課題から感じるものはそれぞれ。早いか遅いかも人それぞれ。)
なぜだか、流れなのか、この春”クラショー”をトライする気になった。
オンサイトなんてとてもおこがましいほど、はじき返された。
想像以上に僕には苦手な核心ムーブだった。
結局、思っていた以上に便数を出しながらRPをした。
何度も下部のパートを登っていると、ハイカラ岩の傾斜になれてきてドンドン気持ち良くなってゆく。
いつもリップ手前で落ちていたので、なんだか傾斜に慣れる練習をさせてもらえた。
憧れた高嶺の花をじっくり堪能して、きっちりと仕上げた。
きっと、5.12cを目指していた頃にRPすれば感動も大きかっただろう。
けれど、ひよこクライマーだった僕が、大いなる気持ちにさせてくれた課題を登れた事はとってもとっても嬉しい限りなのである。