Spain Climbing Tour Report 7 Summary of Tour the first half
前半のまとめ
2014年12月末は、ジェイダ(レリダ)地方は霧警報が出るほどガスガスだった。
カマラッサの町も朝から晩までドンヨリ霧の下。
オリアナは寒くて、行っても行っても登れない日が多かったようです。
コヴァグランも前半戦はガスに翻弄された。
レスト明けに、寒すぎてブルーシャスに行ってみたり、アベコンに行ってみたり、Barで太陽を待ってみたり・・・
登る気満々の気持ちはどこにぶつければ良いか苛立ち、珍しく登れない事に地団太を踏み、叫んでみたりもした。
そして、12月28日を境に待望の晴れの日がやってきた!
この後、一週間カマラッサ・サンタリーニャは太陽に恵まれた。
元旦、初日の出をカマラッサで拝み、1月5日まで僕はデボラオンブレスに、まゆちゃんはメネオカナリオに取り組みまくった!
2014年、肩の故障の為8ヶ月クライミングを控えた僕にとって、これだけ1本のルートに集中できるなんて夢にも思わなかった。
久々の連続プッシュのせいか2週間を超えたあたりで疲れまくっていたけれど、ラスト2日となる1月4日、
できなかったムーブが繋がり最高到達点に!
まゆちゃんも同時に残り数手でゴールまでこぎつけた!
登れる!
二人とも最終日に望みをかけた。
結果、前日の疲れは想像以上で二人とも最高到達点すら届かなかった。
それでも、最後の最後まで力の限りトライを繰り返した。
もう、なんも残って無かった。
力も、気力も。
でも、登れなかったのに清々しかった。
家に帰って、ゆかさんに、登れなかったって報告したら、
「二人ともいい顔してるよ!」
って言ってもらえた。
確かにニコニコしていた気がする。
登れなかったのに、この充足感はなんとも表現しがたい。
精一杯やったけれど、登れなかった事は悔しい。
でも、これ以上どうあがいても登れない。
出し切ったんや。
クライミングの素晴らしさは、完登だけにあるわけではない。
そんな思いを再確認した。
そんな気持ちで1月6日帰国の途についた。