Australia Blue Mountains Climbing Tour 4 Shipley Upper
オーストラリア ブルーマウンテンズ クライミングツアー 4
Shipley Upper
話を2日目の朝に戻します(笑
初めての岩場はアプローチの楽な、Shipley Upper(シップリーアッパー)エリアへ!
駐車場まではコテージから車で5分。Blackheath(ブラックヒース)の駅から車で2,3分程度。
一般的にはCentennial Glen(センチニアルグレン)周辺をハイキングする人の為の駐車スペースのようですが、クライマーの車で一杯。
駐車場から整備されたハイキングロードを5分ほど下り、水平道を5分、計10分ほどで迷うことなく楽にShipley Upper(シップリーアッパー)に到着。
断崖の中間にある安定した1本道のハイキングロードが取り付き(スタート)になるのですが、何十メートルも続くクライミングウォールは垂壁〜スラブ気味。(関西の人に分かりやすく表現すると兵庫県神戸市道場の駒形岩を横に長く長くしたイメージ。)
その長大な壁に74本もルートがあるのですが、よく似た取り付きなのでなにがなんだか分かりづらい。
とりあえず、エリア入口にいた地元クライマーらしき人に、登っているルートの名前を教えてもらいエリアを把握してゆく。
地元の人達は気さくに挨拶をして、優しく応対てくれました。
世界中どこにいっても大抵のクライマーは親切ですね!
オーストラリア1本目、お目当ての優しいアップルートは、Jack High Straight(ジャックハイストレイト)wallにある、
Jack High(ジャックハイ)19(5.10a)★★★★(トポでは四つ星)
ここで、オーストラリアのグレードのお話
日本で使われているデシマルグレードとは違い、数字一つで表されて、数字が大きくなれば難しくなるという非常にシンプルなもの。
ジャックハイは19
つまり19がグレード。(デシマルグレードで5.10aぐらい。)
14 5.7
15 5.8
16〜18が5.9と非常に大ざっぱ(笑
19 5.10a
20 5.10b〜c
21 5.10c〜d
22 5.11a〜b
23 5.11b〜c
24 5.11d
25 5.12a〜b
26 5.12c
27 5.12d
28 5.13a
29 5.13b
30 5.13c
31 5.13d
32 5.14a
オーストラリアのグレード表記はシンプルでわかりやすく、僕は世界で一番良いグレード表記だと思う。
で、実際のJack High(ジャックハイ)19(5.10a)の内容は・・・
出だしから悪い!!!(笑
5.10aってこんなに悪かったっけ?って感じですが、出だしが過ぎればそこそこガバだらけ。
でも、基本的にリーチーな課題。
僕の体感は5.10c程度。(つまり垂壁グレードは辛め)
岩場自体、地層の影響で真横に走る棚などがガバホールドで構成されているうえ、横スジから横スジというかホールドからホールドまで何も無いセクションが多い為、正体引きつけムーブのオンパレード。背の高いオージーならガバガバルートで快適であろうが、身長160cm未満の人は遠いガバに飛びつく感じは否めません。
Shipley Upper(シップリーアッパー)では、軽く2本登って岩場全体を見学。
岩場にはグレード17〜33まで幅広くルートがあるのですが、大多数が垂壁ルート。岩場両サイドに被った高難度のルートがありました。
午前中は30℃あっても湿度が低いので日陰で涼しかったのですが、午後からはリップから太陽が顔を出し、日なたは灼熱の40℃!
太陽を避けるように、Centennial Glen(センチニアルグレン)へ移動したのでありました。
(その後、このエリアを訪れることはありませんでした)
Shipley Upper(シップリーアッパー)の取り付き(遊歩道)からは数百m下の農場が眺める事ができます。