8月, 2016年

小川山アウトドアスクールレポート2016

2016-08-17

2016/08/11(木)〜14(日)
今年も暑い夏がやってきました。
7月末に行った愛知県鳳来の岩場も例年になく暑さを感じました。
やはり、8月は標高1500mの小川山に限ります。
今回はプライベートの滞在を省き、スクールのみで4日間。
S.Iさん、S.Nさん、Kさんの3人にご参加いただき、S.Iさんは3日目をレスト、他のお二方は4日連続という強行日程を登り続けてもらいました。
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20年近く夏の小川山に訪れていますが、全く雨に遭わなかったことは記憶に無いなか、今回は一滴の雨にも遭わず。日中の暑さは例年との違いがわかりづらいものの、朝晩の冷え込みはあきらかにゆるくなっていると感じました。夏の小川山も年々気温が上昇しているのかもしれません。
それでも、やはり小川山は快適で過ごしやすい!
灼熱の関西に比べれば天国ですね。

10日夜関西を出発し、廻り目平に到着したのは深夜1時半。
急遽仕事の為単独行となったKさんは仮眠を取りながら7時半に到着。

day1 山の日
みなさん少し寝不足でしたが、午前9時半から講習をスタート。
初めての山の日、もっと人が多いと思っていましたが、スラブ状岩壁(マガスラブ)はすいていました。
易しい課題を登ったあとは、僕の一押しルート”水曜日のシンデレラ”5.11aを触ってもらいました。
後からきた二人組にゆずって他のスラブを登っていると時間はあっという間に過ぎ、移動疲れもある為早々にクライミングを終了としました。
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day2
この日から午前7時半からスタート。
またもや誰もいないマガスラブでアップ&”水曜日・・・”を軽くお触り。
10時台にはマガスラブを後にして、マラ岩に転戦。
平日でしたがさすがに順番待ちをしながら、”卒業試験”5.10b&”レギュラー”5.10cに各自トライ。
S.Nさんはトップロープながら一日で”水曜日・・・”と”レギュラー”をノーテンションで登り切りました。
リードでのレッドポイントに期待が膨らみました。
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day3
午前は、S.Nさんの為のマガスラブ。午後はKさんご希望のソラマメエリア。
翌日は予備日でしたが、天気予報も良いのでレストのS.Iさんの為のマラ岩という予定でスタート。
本格的なお盆入り、土曜日でもあるので駐車場、キャンプ場は賑わっていました。
それでも、朝のマガスラブは人が居ない。
3日目にしてお二人はリードで”水曜日・・・”にチャレンジ!
Kさん、課題のトラバースを成功させるとトップロープの時より良い登りで核心手前まで行けました!
S.Nさん、一便目で核心を入念にCheck!
二便目は、まさかの核心手前でのフォール!惜しい1テンとなりました。
「また、来年!」
と、おっしゃっているので、早朝で良かったら明日できますよ!
と、伝えると、急遽午後はレストとされ最終日に温存。
一旦テント場でみんなと昼食。
午後からはソラマメハングを目指してKさんと二人で出発!
さすがにソラマメエリアには人がたくさん居るように感じましたが、僕らが到着した時には”ソラマメハング”5.10cは空いていました!ラッキー!
前日、足使いに苦心されたKさんでしたが、出だし快調!核心は厳しかったものの、Kさんに適した課題だと思いました。
その後は、”鶴亀スラブ”をマスターオンサイトして、”やわらかソラマメ”と、スラブ足置きトレーニングとなりました。
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day4
早朝5時半S.Nさんのみスタート
早朝のマガにはもちろん誰も居ず、”水曜日のシンデレラ”には朝日すら当たっていない。
4日連登という強行軍&早朝というハンデのなか、順調な滑り出し。
しかし、前日のフォール地点で停滞。
何度もムーブを試すがバランスを掴み切れず、行ったり来たり。
10分以上悩み粘りに粘って、ベストムーブで切り抜けました。
核心も自信を持って突入!
次の瞬間フォール!
悔しさと、悲しみを感じながら、1テンションで終了点に到達。
時間の為、一度きりのトライでしたが、この悔しさは素敵な経験だと思う。
降りてこられたS.Nさんは爽やかな顔をしておられました。

8時過ぎ、マラ岩到着。
S.Iさん、Kさんと無事合流。
Kさんは”川上小唄”をマスターリード、僕は”レギュラー”。同時にマラ岩を制覇できたことは嬉しい!
お盆の日曜日、色んな知り合いと他のクライマーが入り混じった”レギュラー”。
一巡目でムーブ確認、S.Nさんは”水曜日・・・”疲れなのかボロボロ。
レスト日作戦が効いたS.Iさんは2日前にできなくなっていた核心ムーブもバッチリ。
Kさん、出だし苦労したものの中間部は見事に登って終了点へ。
二巡目までは順番待ち、僕はお昼寝(朝寝)。

そして、最後のトライ。
S.Iさん 順調にスタート、焦る気持ちを抑えてもらい、レスト&レスト。
一手ずつ、一足ずつ、確実にとらえては高度を上げる。
問題の核心、祈るように見つめていると、
”フワッ”と、ホールドをget!バッチリ!
これを取れたら問題無し!ラストのスラブも安定して終了点へ!
レッドポイントおめでとうございました!
4年前より力は落ちていたかもしれないけれど、4年前より上手く登れたのでしょうね!
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Kさん 最後は力が残っていませんでした。4日間フル参戦!お疲れ様でした!!!

S.Nさん 3時間のインターバル。疲れが取れているか、体が固まっているか?
スイスイスイ。
問題無し!最後のスラブはドキドキしたでしょうけど難無くクリア!
S.Iさんに続きレッドポイントおめでとうございます!
”水曜日・・・”の悔しさと、”レギュラー”の喜びを両方持って帰ってもらいました。
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午後1時前には岩を後にして、帰阪。
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あっという間の4日間。
それぞれに課題があり、それぞれに取り組んでもらいました。
僕は常々、クライミングは完登だけが全てでは無いと思っています。
今、できない事をみつめ、コツコツ取り組んでいくと、いつか形になって完登となるのでしょう。
これからも大いに楽しんでください。

みなさん、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

鳳来 28期アウトドアReport

2016-08-03

2016/07/30(土)〜31(日)
ステップアップ28期のS子さん、Tポン、Sちゃんの3人と真夏の鳳来鬼岩ツアー慣行してきました。
初日は到着が11時となった為、アプローチで大汗!
でも、さすが鬼岩。岩場は涼しい。
けれど登り出してみると湿気のせいなのか、なんだかモワッと感じる場所や風が登りづらくさせてしまう。
この暑さのせいか、地元クライマーのみの岩場はハイシーズンの平日より静かに感じました。
4時間だけでしたが、一人3便ずつ登り下山。
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この日のお宿は、三河大野にある若松屋旅館。
建物は明治初年建築。創業は江戸時代後期だとか・・・
まさに旅籠でした。
若松屋のように日本を感じさせてくれる古い旅館は最高ですね。
二日前に誕生日を迎えられたS子さんと、ささやかなお祝いもできました!
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二日目も快晴!
三河の朝は阪神間の街中に比べて涼しく快適ですが、8時を過ぎると強烈な日差しにヨロけてしまいそう。。。
真夏はどこでも暑いですね。
それでも鬼岩は標高600mなので朝9時半到着時の気温は20℃!
な、の、に、登ると湿度と、日なたから流れる温風で、頭はボーッとしてしまう。
前日の晩、遅くまで飲み過ぎたせいもありますが・・・

初日の東海クライマーは一日だけの登りだったようで、この日の鬼岩は僕たち以外には二人だけ!
例年はもっとクライマーが居たように記憶していましたが、逆にハイカーさんは多く感じました。
聞くところによると、先週までは鬼岩も涼しかったそうですが、この週末は暑くなったようです。
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桃太郎5.10aは、なんだか湿気ていて登りづらかった・・・
けれど、桃太郎が得意に感じるTポンは力強い登りでした。
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めばえ、Tポンは初日に核心で苦労しましたが二日目には終了点に到達!
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光って見えませんが完登直後のS子さん。
午後からは暑さと疲れで頭がボーッとする中、めばえ5.10cをレッドポイントしたS子さんは流石でした!!!
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Sちゃんも、TRではノーテンションできたので、登る力は着いてきましたね!
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最後はマンモス君5.10c/dでも力強いS子さん。
次回、必ず登れそうな素敵なファーストトライでした!

今回は最近のクラスでは珍しく2日連日の鬼岩でした。
長いアプローチを登った後のクライミングは慣れていないと正直バテます。
しかし、2週、3週と続けていくうちに体力も着き、体も慣れる事で、登りも冴えてきます!
是非、秋のベストシーズンに向けて、9月、10月にも何度か鬼岩に行ってみてくださいね!


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